妊活

不妊治療(体外受精、顕微受精)のスケジュール

体外受精(顕微受精)の簡単な流れ〜採卵周期〜

私の通っているクリニックでの体外受精(顕微受精)の採卵周期の妊娠判定までの流れをざっくり簡単に説明いたします。
こちらは順調にいった場合の一通りの流れです。(卵子が取れない事もあれば、受精が上手くいかず戻せない事もあります。)まずは簡単な流れをご覧下さい。

  1. 診察
  2. 卵子を育てる
  3. 卵子を取る(採卵)
  4. 卵子と精子を受精し、培養する(顕微受精or体外受精)
  5. 上手く受精できたら胚を子宮に戻す(移植)
    ※残りの胚は凍結保存
  6. 妊娠判定


体外受精(顕微受精)の基本スケジュール
〜採卵周期〜(詳細)

特にお仕事をしながらクリニックに通いたい方ですと、スケジュールというものはとても気になる所だと思います。
詳しい日程を以下にまとめましたのでご覧下さい。
体外受精(顕微受精)のスケジュールは、月経開始日を1日目とし、スタートします。
月経開始3日目に、前の周期の遺残卵胞が無いかや、ホルモン値の状態を確認して治療を開始します。(月経3日目の来院が望ましいですが、難しい場合は前後1日でも大丈夫です。)
私の通っているクリニックでは、全て順調に進んだ場合、月経開始から、3日目、8日目、10日目、12日目、14日目の採卵日、移植日、判定日の合計7日通院する必要があります。(※月経周期により、個人差があり、通院日は変動します。)
その中でも、仕事の休みを取る必要がある日は、採卵日と移植日です。その2日間は手術や移植で半日から1日取られますし、ご自身の体や赤ちゃんの為にも休みをとったほうが良いかと思います。
体外受精は自分の体の状況(卵胞、卵子の成長具合)に合わせて行っていきますので、どうしても日程が決まるのが3日前になるなど、急なスケジュールとなります。
ですので、よっぽど仕事の融通が効かない限り、仕事とどう兼ね合いをつけるかになってくるかと思います。
私の場合は、急に休みの申し出は仕事に支障が出る為、上司に治療をすることを伝えました。伝える前は、緊張していましたが、ご理解頂き、今では大変協力して頂いているので本当に感謝しています。私は妊活を第一優先に考えていたので、理解してもらえなかったら仕事を辞める覚悟ができていました。
仕事と不妊治療の両立は、本当に難しいと思います。それでも、大変な中、両立されている方も沢山いらっしゃるのでご自身にとってベストな選択をして頂けたらと思います。

月経開始から採卵日まで

  • 1日目  月経開始
  • 2日目 
  • 3日目  通院 内診、診察、採血(E2、FSH)
    内服:クロミッド START
  • 4日目  内服:クロミッド
  • 5日目  内服:クロミッド
  • 6日目  内服:クロミッド
  • 7日目  内服:クロミッド
  • 8日目  通院 h MG注射
        内服:クロミッド
  • 9日目  内服:クロミッド
  • 10日目 通院 h MG注射
        内服:クロミッド
  • 11日目 内服:クロミッド
  • 12日目 通院 内診、診察、採血(E2、LHP4)
    卵胞の育ち具合を確認し問題なければ翌々日のAMに採卵します。
    23時にスプレキュアキュア点鼻薬(時間厳守!)
  • 13日目 17時と23時にボルタレン座薬
  • 14日目 通院【採卵日】※ご主人の精子も必要です。
    (おおよそ月経開始14日目〜17日目ごろ)
    採卵後、診察時に移植日を決定します。

ここで採卵日までの一区切りです。

受精卵の経過と移植日、判定日

この後、採卵した卵子と精子を受精させます。受精方法は培養士さんと相談しつつ顕微受精か体外受精かを決定します。受精卵は約5日間かけて細胞分裂をしながら胚盤胞まで成長します。(自然妊娠の場合、受精卵は卵管で分割を繰り返し成長します。)この胚盤胞というのが、子宮に着床する前の胚です。胚盤胞になるのはなかなかハードルが高く、受精が上手くいかなかったり、途中で成長が止まってしまったりすることもあります。ここはじっと卵の成長を見守りましょう。
採卵した周期に受精卵を子宮に戻したい場合は、採卵から2日目の新鮮胚を移植する事が多いです。(受精卵の状態によって、3〜5日目に移植することもあります。)ですので、2日目新鮮胚を移植する場合、採卵から2日目が移植日となります。
以下は順調に進む場合の受精卵の経過と移植日の日程です。(胚盤胞まで育った卵は凍結保存し、次の移植周期に戻します。)

  • 15日目(採卵から1日目) 受精
  • 16日目(採卵から2日目) 分割
        通院【移植日】
    (受精卵の状態によっては3〜5日目)
  • 17日目(採卵から3日目) 8分割
  • 18日目(採卵から4日目) 桑実胚
  • 19日目(採卵から5日目) 胚盤胞
                 ※凍結

・・・・・・

  • 27日目 通院【判定日】(採卵から2日目の移植の場合)

ここまでが、不妊治療(体外受精、顕微受精)の採卵周期のスケジュールとなります。判定日の後は、胎嚢の確認、心拍の確認、胎児の成長確認、卒業日、と4回ほど通院して、卒業となります。

最後に

採卵周期はとても忙しく慌ただしいです。
ただ、実際に仕事を休む事になるのは2日間で(あくまで順調な場合ですが)土日と被ればラッキーです。
他の通院日は診察や注射のみなので、夜空いているクリニックであれば、仕事の後に通えると思います。
実際私は、採卵日と移植日にお休みを頂き、他の通院日は定時に上がって通院している感じです。(片道1時間かかります。)
都内であれば遅くまで空いているクリニックもありますので、お仕事をされている方は、そういう中から選ぶのも手だと思います。
私のクリニックの先生はお一人でやってらっしゃいますが、ほぼ無休で働いてくださっているので本当に感謝しています。土日が空いているだけで、仕事されている方も通いやすいですし、こちらの体のリズムを病院に合わせたり、採卵を諦めたりしなくて良いのがとても助かります。気持ちがなければ、あそこまでお一人で出来ないのではないかと思います。
最後に、クリニックによって、スケジュールや体外受精の方法は様々です。詳細な点は、ご自身が納得いくまでクリニックの方にご確認頂くと良いと思います。
以上、私が通うクリニックのスケジュールをご紹介しましたが参考になると嬉しいです。
また、費用につきましては「不妊治療(体外受精、顕微受精)の費用公開」にて公開しておりますので良かったらご覧下さい。

https://tabimaruko.com/taigaijuseinohiyou/

皆さんにとって素敵な未来がありますように✨最後までお読み頂きありがとうございます。