顔面神経麻痺

顔面神経麻痺、その後②

顔面神経麻痺を発症し、9ヶ月経った今、私にとって一番の悩みは病的共同運動が出てきた事です。
特に病的共同運動については、調べてもネット上にあまり情報がないと感じました。
もしくは情報があっても決してそれが正しい情報では無いかも知れない。と、自分が麻痺の治り具合を見て感じています。
私は入院し退院した後、すぐに鍼治療を開始しました。5箇所の鍼灸院に通いましたが、通ってみて思うところは、顔面神経麻痺の治療の経験が少ないところや、治療経験がたくさんあっても結局顔面神経麻痺の治療は治療者にとっても難しいものなのだと感じています。
鍼灸院に通い始め、4〜5ヶ月経つころでした。共同運動かなと思う動きが出てきたのです。
通っていた鍼灸院は、顔面神経麻痺に関して都内では割と有名なところでした。そこの治療院で、「笑顔の練習をしたり、ガムを噛むなどして、よく顔を動かすようにしてください。」と言われました。
病院からは、「病的共同運動を引き起こす原因になるので、あまり無理に顔を動かさないで下さい。」と言われていたので、正直どちらが正しい情報なのか分かりませんでした。
しかしその時の私は、東洋医学の方を信じていたので、無理に顔を動かすようにしていました。今思えば、それは間違っていたのです。実際には今でも、何が正しくて何が間違っているのか、分からないです。しかし共同運動という観点で見れば、おそらく無理矢理顔を動かすことは間違っていました。

7ヶ月経つころ私は一つの鍼灸院に出会いました。30年以上現役でやってらっしゃる先生で、家から片道で3〜4時間かかりますが、現在は週一で通っています。私が色々調べていた際に、とても丁寧に作り込まれたHPに出会ったことがきっかけでした。そのサイトを拝読すると、今まで自分が知りたかった事や、勘違いしていた情報を整理することができました。思い立ったが吉日!ということですぐに連絡し予約を取りました。(実際には予約はすぐには取れず2週間後くらいに伺いました。)
先生に状況を聞いてもらい、先生からの診察を受け、実直で誠実な先生について行こう!と治療を開始しました。正直、発症から9ヶ月くらいの時期になると治るペースも遅くなるので、良くなっているのか私にはあまり分かりません。それでも少しずつ良くなってきている気がします。何より、先生に「良くなってきていますよ」と言われることが治療のモチベーションとなっています。先生は「必ず治ります!」というような調子の良いことは言わず、かといって希望がなくなるような事は言いません。『じゃぁ、やってみようか〜!」という感じで、程良い距離感で接してくれます。もちろんこれまでの経験やノウハウも沢山持っていらっしゃいます。治療一筋で患者さんの事を親身になって考えて下さるのが伝わってくるのです。嘘はつけないタイプだと思いますので、私はその「良くなってきている」言葉を素直に受け止め嬉しく思っています。(後で聞いた事ですが、やはり先生は本当のことしか伝えないらしく、改めて私は実直で誠実な先生だと思うのでした。)

その他の治療は、近所で身体全体の調子を整えてもらう鍼灸院に週一回と、ロミロミに月一回通うことで今は落ち着いています。お金はかかっていますが、ここだ!と思ったところに全力で注ぎ込んで、治療に専念しています。
今の私にとっては、

  • 3〜4時間かけて通う病的共同運動について一番詳しく説明してくれた鍼灸院
  • 近所の全身バランスよく診てくれる鍼灸院
  • スピリチュアルな雰囲気を持つロミロミ

全て外せません。
少しずつの変化ですが、3ヶ月前の自分と比較すると、良くなっていっているのを感じます。一歩一歩、ゆっくりと治して行けたらと思います。

ここまでが、顔面神経麻痺を発症し、発症当初は柳原法で8点代と言われ、今では30点で全体の7割程度回復した私の現状です。皆さんの参考になれば嬉しいです。